株主優待の注意点

◆持ち株数に比例して優待の量が増えるとは限らない

　例えば100株単元の株式で、100株あたり1000円分の優待が受けられるとします。すると200株では2000円分、1000株で10000円分の優待を受けられるかというとそういう場合はほとんどありません。
　
　たいていは100株で1000円分、500株で2000円分、1000株以上で3000円分というように、持ち株数に比例せず、上限があるのが普通です。最小単元株の保有が最も優待利回りが高いことが多いです。

※配当金は株数に比例します

 

◆株主優待を実施する銘柄は小～中型株が多い

　株主優待を実施する理由として株主の数を増やすためとか、優待品や優待券で宣伝効果を狙ったりとかの目的があるため、企業規模は中堅以下の場合が多いようです。このような企業は成長期待がある一方、倒産リスクもあるので長期保有するには十分なリサーチが必要です。

 

◆優待内容が株価に大きく影響を及ぼす

　株主優待とはあくまで「おまけ」なんで、企業の業績が悪化すると優待内容の改悪、さらには優待廃止なんてこともよくあります。人気優待の廃止ともなると株価の急落は回避できないので、業績動向には注意が必要です。